YoYoJam「HGリム」の材質がついに判明 長年の謎はタングステン配合樹脂だった
YoYoJamの代表的な技術として知られる「HG(Heavy Gravity)リム」。長年、その材質については様々な説が語られてきましたが、Sturm Panzerが専門業者による成分分析を実施し、その正体が明らかになりました。
今回の分析結果により、HGリムは鉄やアルミではなく、「タングステンを配合した樹脂」である可能性が極めて高いことが示されています。
長年語られてきた「HGリム」の正体
HGリムは2000年代半ばのYoYoJam製ヨーヨーに採用された特殊なリムです。
当時から、
- 鉄粉を混ぜた樹脂ではないか
- アルミ系素材ではないか
- 磁石につかないので鉄ではないのではないか
など、様々な説が存在していました。
Team YoYoJamのBill de Boisblanc氏も「iron(鉄)だと聞いている」とコメントしていたことがあり、長らく正確な材質は不明のままでした。
専門分析で判明した材質
今回、HGリムを専門業者で分析した結果、以下のようなデータが得られています。
主な分析結果
- タングステン(W)が検出された
- 鉄・アルミは検出されなかった
- HGリム全体の比重は約3.0
- 重量比では約56.7wt%がタングステン由来と推定
これらの結果から、HGリムは樹脂へタングステン系材料を高濃度で配合し、射出成形によって製造されたリムである可能性が高いと結論付けられています。
なぜタングステンだったのか
タングステンは金属の中でも非常に高い比重(約19.3)を持つ素材です。
そのため、樹脂へ混ぜ込むことで通常の樹脂より大幅に重量を増やしながら、射出成形による一体成形を実現できます。
アルミ製リムとは異なる製法でありながら、高い慣性モーメントを実現するという、当時としては非常に独創的なアプローチだったことが改めて分かりました。
20年前の技術を科学的に検証
HGリムは2005~2007年頃を中心に採用されましたが、その後は同様の構造を採用するメーカーはほとんど現れませんでした。
今回の分析によって、当時の設計思想が科学的なデータとして裏付けられたことになります。
ヨーヨーの歴史を振り返るうえでも、当時の技術を実際に分析して検証した事例は非常に珍しく、資料的価値の高い内容と言えるでしょう。
また、Copperheadで採用されていた茶色のHGリムについては、従来「銅入り」とも言われていましたが、現時点ではまだ分析されておらず、今後の調査結果にも期待が集まります。
長年の謎が一つ解明
YoYoJamはすでにブランドとして姿を消していますが、その技術には今なお多くのファンが関心を寄せています。
今回の分析は、長年語り継がれてきた「HGリムの正体」に一つの答えを示しただけでなく、当時の設計者たちがいかに独創的な発想でヨーヨー開発に挑んでいたかを改めて感じさせる内容となりました。
ソース記事
https://sturm-panzer.jp/yyj/3rd.html#spinfaktorHG
関連ポスト
https://x.com/sturm_panzer/status/2072598789811228792
VYNDY.では、今後もヨーヨーの歴史や技術に関する最新情報をお届けしていきます。
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